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教えて!益永先生 ~年金事務所の調査について~

今回初めて年金事務所の調査を受けることになったのですが、どんな仕打ちを受けるのですか?

はい。仕打ちを受けるかどうかは知りませんが、年金事務所の調査は、だいたい3〜4年に1回は行われています。


そうなんですね。書面で持参するように書かれた書類で、タイムカードや賃金台帳はわかるのですが、「源泉所得税の領収証書」は何で必要なんですかね?

はい。人数確認のために提出を求められます。源泉所得税の領収証書に記載されている人数と調査の書類で持参する賃金台帳等の数があまりに合わないとおかしいですよね。


たしかに。調査の内容としてはどういった確認がされるのですか?

はい。主に下記のような内容を調査されます。
①社会保険に加入すべき人が正しく資格取得しているか?
②資格取得日が正しい日付(通常は入社日)になっているか?
③昇給などがあった場合に正しく月額変更届を提出しているか?


なるほど。①は社会保険の未加入者のチェックですね。もし加入要件を満たしているのに、何年も加入していない場合はどうなるのですか?

はい。最大で2年間遡って資格取得をするよう指導されます。


それは大変ですね。本人負担分だけでもかなりの金額になりますね。

はい。特に年金受給者が未加入だった場合、保険料だけではなく年金額についても最大2年分返還を求められる可能性があります。国民健康保険などで医療機関を受診していると、一旦医療費の返還をしなければならないなど、さらに大変なことに。


社会保険の加入要件に該当する場合は、正しく加入手続きをとりましょうということですね。たまに、社会保険に加入したくないと本人から言ってくるケースもあるんですが、何て言えばいいですかね?

はい。社会保険に加入したくないという方がいたら、加入要件に該当しない労働条件で働いてくださいと伝えるのが良いです。結局、最後に悪者になるのは会社ですので。


わかりました。当社は未加入者はいないですし、要件に該当する日から加入手続きも行なっているので、安心しました。ありがとうございました。
年金事務所の調査についてのポイント
■おおよそ3~4年に1回行われる、社会保険の手続きが適正に行われているかを確認される調査
■適正な手続きを行なっていない箇所については、年金事務所から指導を受け、遡及手続きなど必要な対応を求められるが、これは労働者本人にとっても負担になる為、加入要件を満たした場合は正しく手続きをしなければならない
■労働者から加入したくないと申し出がある場合は、加入要件に該当しない労働条件で働いてもらう